IoTで暮らし便利に

家電などをスマートフォンやAI(人口知能)搭載のスピーカーで操作できる「ホームIoT」サービスが増えている。
暮らしがどう変わるか、記者が実際に体験した。

外出先から家電操作
試してみたのは、KDDIの個人向けサービス「auホーム」。KDDIの携帯電話インターネットサービスを
契約するスマートフォンの利用者なら使うことができる。
音声で操作したい場合は、AI搭載スピーカーがあると便利だ。
auホームは、米グーグルの「グーグルアシスタント」に対応したスピーカーか、
米アマゾン・ドット・コムの「エコー」などに対応している。
記者は「グーグホーム ミニ」を用意した。
まず、専用のネットワークカメラと赤外線リモコンを自宅のリビングに、
メルチセンサーを玄関に設置した。この赤外線リモコンを使えば、インターネットに繋がっていない家電でも
音声操作や遠隔操作ができるようになる。マルチセンサーでは、人の有無や、室温、湿度が分かる。

携帯にひと手間
これらの機器のそれぞれの機体番号などをスマホに登録して連動させる仕組みだが、この設定が思ったより難しい。
連携方法はスマホに表示されるが、なかなかうまくいかずに時間がかかった。
設定後、まずAIスピーカーに「テレビを消して」と話しかけると、赤外線リモコンと連携させたテレビの電源が
オフになった。エアコンの温度を変えることもできた。朝の支度が忙しいときに、声で操作できるのは便利だ。
午後8時過ぎ、今度は職場スマホのアプリを起動させてみた。
センサーでだれかが帰宅しているのが、わかる。
カメラを起動すると保育園から帰ってきた子供たちと夫が、テレビを見ながらだんらんしている様子が確認できて安心した。
基本料金は月額490円(税抜)。初回カメラ(1万8000円)やマルチセンサー(3800円)代などを支払うか、
分割にするかを選ぶ。
センサーとカメラかリモコンをセットにして分割払いにすると24か月まで基本料と合わせて月980円となる。

気軽に「見守り」

「aUホーム」を担当するKDDIの渡辺和幸・ホームIoT企画部長に聞くと、「気軽に見守りができることも利点
という。
家庭で利用する以外に、遠隔地で暮らす家族の見守り需要が高まっている。
高齢の両親の自宅や一人暮らしの学生の部屋にセンサーを設置する例が増えていると言う。
リビングやトイレなど必ず利用する場所にセンサーを設置しておくと、遠距離からでも生活の状況や異変を察知できる。
知っておこう
ホームIoT用の製品は、家電量販店などで買えるほか、auホームやリクシル「ライフアシスト」のように
店頭窓口などでサービスを申し込むものもある。
費用もばらばらだが、工事費などで初期費用がかかる代わりに、その後の支払いが無いサービスもあれば、auホームのように
月々の利用料がかかる場合もある。
サービスによって対応しているAIスピーカーや家電も異なる。自分が利用したいサービスと費用をどこまでかけるかのバランスを
あらかじめ考えた方がよさそうだ。

auホームを使うには(KDDI(au)の通信サービスの利用が必要
①店舗かホームページで申し込み。自宅にWi-Fi環境が必要
②後日、自宅に接続ガイドと無線通信アダプターやセンサーなどが届く
③無線通信アダブターをWi-Fiに接続し、auホームアプリに登録
「訪問設置サポート」(有料)もある。
④アプリに使用するセンサーなどの情報を登録
⑤センサーなどを自宅に設置
⑥利用開始 センサーやカメラで自宅の様子を確認

(読売新聞より抜粋)

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